GNOME でのシャットダウンの禁止—最近の流儀

検索で古い記事「gdm でのシャットダウンの禁止」にだどりつく方があるようなので、最近のやり方を書いておきます。

その記事にあるように、私にとってそもそもなぜこの設定をしたいのかというと、うっかりミスの防止です。ログイン後のメインメニューで、「ログアウト」と隣り合って「シャットダウン」の項目があり、単にログアウトするつもりがシャットダウンしてしまうことがあるのです。

最近の流儀では policykit で設定で行うようです。その方法はdebian-user メーリングリストにあるとおりです。要点を簡単に記すと、

  • /usr/share/polkit-1/actions/org.freedesktop.consolekit.policy を書き換えるという回答もあるが、このファイルはそもそも設定ファイルではないし、バージョンアップによって書き換えられる(元に戻ってしまう)ので、よろしくない。
  • /etc/polkit-1/localauthority/50-local.d/ に適当な名前(ただし末尾を .pkla にする)のファイルを作り、その中に次のように書く。
    [consolekit]
    Identity=unix-user:*
    Action=org.freedesktop.consolekit.system.*
    ResultAny=no
    ResultInactive=no
    ResultActive=no
    [upower]
    Identity=unix-user:*
    Action=org.freedesktop.upower.*
    ResultAny=no
    ResultInactive=no
    ResultActive=no
    
これで GNOME のメニューから「シャットダウン」の項目が消えます。

異体字同一視検索

PostgreSQL をバックエンドに、フロントエンドを PHP でどうにか書いて、自前のデータベースを仕事に使っています。そこでたまに異体字を同一視してほしい(たとえば「斎藤」さんだったか「齊藤」さんだったかうろ覚え)ときがあるのですが、それほど頻度も高くないし、人間が注意して対処(「読み」も登録しているので「さいとう」で検索)すれば乗り切れるので、つい後回しにしていました。

そろそろ何とかしなければ、と web を検索したところ、「異体字同一視検索」を見つけました。そう、以前に調べたときにこの方と同じく「漢字データベースの異体字データベース」を見つけてはいたものの、そこからどうしようと思いながらそのままにしていたのでした。

さっそくそのページの説明のとおりに自分のスクリプトに組み込みました。こちらでは日本語のいわゆる旧字体があれば十分で、簡体字は必要ではないのですが、そのままで快適に機能しています。このように情報を公開していただいていることに大変感謝しています。

インターネットラジオを FM ラジオで聴く

radiko や NHK のインターネット配信とちょうど逆の話。

仕事中に音楽を聴きたい。しかし目の前にある PC にはスピーカーが付いていない。どうしても必要なときのために簡単なヘッドホンを付けてあるのだが音楽を聴くのには向いていない。1時間に数回は席を立つので紐付きになってしまうのは非常にうっとうしい。

FM トランスミッター

FM ラジオで聴くことにした。と言っても普通の放送局では好みの音楽をやっていない。そこで、音楽サーバーを置いて電波を出すことにした。

目の前の PC のほかに、いわゆる自宅サーバーとして電源を入れっぱなしの PC がある。これに FM トランスミッターを付けた。しばらく前に買ったもののすぐに使わなくなっていた オーディオテクニカの AT-FMT6だ。もともと電池式だが、無理矢理ケーブルを付けて USB から電源をとるようにした。

XMMS2

Debian で動いているこの自宅サーバーには、これまでサウンド関係のソフトは入っていないので、まず alsa-base パッケージをインストールする(必要なものが芋づる式にインストールされる)。音楽プレーヤーは、軽そうな XMMS2 にした。xmms2 パッケージをインストールするとこれも必要なものが芋づる式にインストールされる。そのほかに必要となりそうなプラグイン、xmms2-plugin-curl, xmms2-plugin-pls などもインストールした。

XMMS2 はプレーヤー本体と操作パネルを分離できるので、今回のような場合にはもってこいである。サーバー側には上記のものを入れ、目の前にある PC にクライアントの gxmms2 を入れる。X や libgtk はこちらにだけあればよい。

サーバー側で

xmms2 config core.ipcsocket tcp://192.168.1.101:9667
のように、接続しにくるクライアントを指定しておき、いっぽうのクライアント側では環境変数 XMMS_PATHtcp://192.168.1.2:9667 のようにサーバーを指定する。

そしてサーバー側で xmms2-launcher として、デーモンを動かしておき、目の前の PC で gxmms2 を立ち上げる。

プレイリスト

あとの操作は gxmms2 で……と思ったものの、gxmms2 でのプレイリストの作成手順がよく分からないので、これはサーバー側に付いている CUI の nyxmms2 で行うことにした。

まず適当な名前で playlist を作成する(以下の例では gourd)。リストを切り換えて、聴きたいストリームの pls を加える。

nyxmms2 playlist create gourd
nyxmms2 playlist switch gourd
nyxmms2 addpls http://stream-19.streamsolutions.co.uk:9052/listen.pls

複数の接続先を設定したければこれを繰り返して行う。聴くときにはクライアントの gxmms2 でリストの切り換えができる。


サーバーは家のほぼ真ん中の階段下に置いてあるので、仕事場だけでなく台所や寝室のラジオでも聴けるようになった。トランスミッターのアンテナがもう少しよければ、庭仕事のときにも聴けるのだが。