昨年のクリスマスのおもちゃ Zometool

たまには子どものおもちゃのことなど。

昨年のクリスマス、4歳のスウちゃん(仮名)の元に届いたプレゼントは Zometool (ゾムツール)。その中の「ゾムツール Creator 1」というキットでした。

家ではダイヤブロック(知人の子からのおさがり)、保育園ではレゴが大好きなスウちゃん。といって同じものを増やすだけでは面白くない、と父である私はサンタクロースの代理人として悩みました。

布団に入ってつらつら考えるうちに、そうだ、組み立ておもちゃでもいま遊んでいるのはボリューム系(中身の詰まったブロックタイプ)だから、逆に骨格系というのはどうだろう、と思いつきました。平面の多角形や立体の正多面体も作れるものがいいぞ、とこのとき頭にあったのは遠い学生時代に見た分子模型です。ノードになる玉を棒でつなぐようなものです。でも小さな子どもでも楽しめるんだろうか、多くの多角形や多面体を作ることができるようにするには、様々な角度に対応できないとならないぞ、するとノードの接続穴はどうなっていればいいだろう、いっそスポンジ玉のように自由に抜き差しできるものなんだろうか、棒もいろんな長さの種類がないといけないな……などと考えながら眠りに落ちました。

[pe2-image src=”http://lh4.ggpht.com/-UQXvI4jgCOw/Uc0l29TTqaI/AAAAAAAACIc/5qYvaSSq7Mg/s144-c-o/DSC_5303_1.JPG” href=”https://picasaweb.google.com/101047809611356552039/20130627#5894409113396554146″ caption=”しゃぼん膜” type=”image” alt=”DSC_5303_1.JPG” ]翌日、あれこれとキーワードを試しながら検索しているうちに見つけたのが Zometool でした。これは私の浅はかな考えをあっさりと超えたすばらしいシステム(ノードは斜方二十・十二面体、棒の長さは黄金比など)でした。これを考えた人はすごいし、これを子どものおもちゃにしているところがさらにすごい。4歳の子どもにはちょっと高度すぎるかなと思いつつも、私のほうがもうすっかり欲しくなってしまいました。

1年前でドル円のレートもまだ有利だったこともあり、アメリカの Amazon で、送料を加えても日本での価格よりずいぶん安く買うことができました。

スウちゃんはたいへん気に入り、付録の作例(PDF)マニュアル(PDF)をまねてさっそくいろいろな形を作りました。そのうち勝手に別の形のものを作っては壊して遊んでいます。夏にはマニュアルにもあるように、石鹸液に浸けて膜を張らせたりして遊びました。

年齢のいかない子どもにとってちょっと難しいのが、いったん挿した棒を抜くことです。このときに棒の挿す部分を折ってしまいがちです。特に赤(断面が5角形)が弱いようです。それが欠点といえば欠点。あとは価格がやや高いこと。

別のおもちゃなどに興味が移って最近でこそ Zometool の出番は減っていますが、数年経って、あるいはそれこそ幾何や分子構造の知識を得る頃にも、また楽しめるのではないかと思っています。

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