バックエンドに PostgreSQL を使っているのは、自前のデータベースのほかに Trac と MediaWiki だ。バージョン 8.3 が出てから1ヵ月以上経つし、MediaWiki の 1.12.0rc1 で PostgreSQL 8.3 対応の文字が見えてきたのでそろそろ大丈夫だろうとバージョンアップしてみた。
debian の場合 pg_upgradecluster で簡単にデータの移行ができる……はずだったのだが一筋縄ではいかなかったのだった。きっと数ヵ月後には根本的に解決されていて役に立たない情報になるだろうが、記録しておく。
自前のデータベース
PostgreSQL の contrib に含まれている isn.sql)を利用している。この isn.sql も 8.2 と 8.3 で若干違っているようで、pg_dump したものを読み込ませてもうまくいかなかった。
しかたがないので、pg_dump したものを isn.sql 関連の定義前の部分、isn.sql による部分、その後の部分の3つに分け、前の部分を読み込ませた後、contrib の isn.sql を読み込ませ、それから後の部分を読み込ませることで、ようやくデータの移行ができた。
自前で書いていたフロントエンドは特に問題なしと思ったら、
互換性のない変更点
- 文字でない型 (日付型など) を自動的に text 型に変換しないようにしました。
- 今までは text 型入力を受けとる演算子や関数に文字でない値が渡されると、自動的に text 型にキャストしていました。 これからは text 型でないデータを渡したい場合には text 型への明示的なキャストが必要になります。
に引っかかるところが数ヵ所見つかった。演算子 ~ はテキスト型にしか使えないとのこと。暗黙のルールは使わないようにしているつもりでもうっかり使っているのものだなと思った。
Trac
データの移行はすんなりとできた。が、使ってみるとエラーが出る。上と同様、キャストに関わる問題のようだ。検索して、6416と6512の変更を加えて、うまく動くようになった。
MediaWiki
MediaWiki で使っている tsearch2 は PostgreSQL 8.2 では contrib だったのが 8.3 では本体に組み込まれた。と言っても関数名等の互換性を取るために 8.3 でも contrib の tsearch2.sql を読み込ませる必要がある。上述したのと同じように dump を分割してデータを移行した。
これで大丈夫と思ったら、記事を書き換えようとした際にエラーが出た。ts2_page_text() で tsvectorの引数の 'default' は存在しないというもの(すみません、メッセージを正確に記録していませんでした)。
maintenance/postgres/tables.sql の 当該関数の定義箇所を見てみると
SQL:
-
-- Tsearch2 2 stuff. Will fail if we don't have proper access to the tsearch2 tables
-
-- Note: if version 8.3 or higher, we remove the 'default' arg
とのコメントがある。1.12.0rc1 ではまだ対応されていないのだった。新しい版を見るとコメントがつけ加えられていて、patch-tsearch2funcs.sqlの存在を教えてくれた。これを適用して、問題なく動くようになった。
関連する投稿
随分長いこと間があいてしまった。この間いろいろなことがあったのだが、今日はとにかくどこかにメモしておくべきことをメモしておく。
カーネルをバージョンアップ。Debian なのでそれ自体はいたって簡単。いつのまにか -k7 パッケージはなくなっていて、-686 に統合されたらしい。
メモしておくべきなのは、独自にいれているモジュールなど。nvidia は module-assistant のおかげでいまや特筆すべきことはない。shfs は前もひどく苦労したのだが今回もうまくいかず、と思ったらパッケージそのものが Debian から消えつつある。というわけで sshfs に乗り換えることにした。こちらはあっさり入れることができた。
そして VMWare (VMware-server-1.0.4-56528)でも一苦労。検索して Running VMWare Workstation on Ubuntu Hardy Herronという情報にたどり着き、ようやく動いた。カーネル 2.6.22 では any-any パッチすら不要だったので、じきにすんなりはいるようになるとは思うが。
関連する投稿
カテゴリー: Debian
|
タグ: Debian
|
特に設定しないと gdm のグリーティング画面で、「アクション」から誰でもシャットダウンや再起動ができてしまう。これではコンソールの前を通りかかった人は誰でも実行できてしまうので困ったものだと思うのだが、GNOME の考え方なのだろう、以前からこれがデフォルトだ。
また、いったんログインすれば、メインメニュー「シャットダウン」の項目があり、一般ユーザーがシャットダウンできてしまう。意図的でなくてもメニューで「ログアウト」と隣合っているので、うっかり間違えてシャットダウンしてしまうことがある。別のユーザーがリモートからそのマシンを使っていると困ったことになる。
シャットダウンを禁止するには、GNOME 2.18 では、gdm の設定ファイル /etc/gdm/gdm.conf) の [deamon] セクションに
CODE:
-
[daemon]
-
HaltCommand=
-
RebootCommand=
と書き加えればよかった。シャットダウンと再起動用のコマンドに空を指定することで、自動的にグリーティング画面の「アクション」メニューから「シャットダウン」「再起動」の項目が消え、ログインした一般ユーザーのメインメニューからも「シャットダウン」が消えていた。
ところが、gdm 2.20 になると、グリーティング画面の「アクション」からは消えるが一般ユーザーのメインメニューには「シャットダウン」が出るようになってしまった)。
gdm の設定の [daemon] セクションを見ると、 AllowLogoutActions という項目が 2.20 から増えていた。これに空の値を指定する、つまり先ほどの2行に加えて
と書くことで、一般ユーザーのメインメニューから「シャットダウン」を消すことができた。
関連する投稿
レーザープリンタのドラムが汚れて縦に黒線が入るようになってどうしようかなと思っていたところに Fax付電話機が故障したので、ここは複合機を買うことにした。
Postscript(互換)、Linux用のドライバが用意されているということでブラザーのレーザー複合機を購入した。
ほしい機能
Fax機能で、受信時は複合機のメモリに保持しておき(これは当然できる)、必要なときに PCからファイルとして見えると助かる)のだが、結局、紙に印刷するしかない。スキャナ機能ではデータをFTPでPCに送ることもできるのだから、Fax機能でも受信データを同じように送ることができてもよさそうなものだが、その機能はないらしい。
brpcfax
オンラインでマニュアルを読めばだいたいの設定はできたのだが、「PC-FAX 送信 CUPS Wrapper ドライバのインストール方法」はちょっと不親切だ。インストールまではできるが使い方がわかりにくい)。
そこで検索してみると英語版のInstalling a Brother Linux PC-FAX send driver into a CUPS based Linux Systemが見つかり、こちらの方がはるかにわかりやすい)。もっとも使用頻度の高いと思われる OpenOffice.org から直接印刷するようにFaxを送る方法が載っている。ここにかいつまんで訳すと)
- OpenOfficeの設定ユーティリティである spadmin を起動する。(注: このプログラムを探すには
find / | grep spadmin )
- 「新しいプリンタ」ボタンをクリック
- 「Fax 機の設定」を選択して、「次へ」ボタンをクリック
- 「標準ドライバ」を選択して、「次へ」ボタンをクリック
- 次のコマンド行を入力)
brpcfax -o fax-number=(PHONE)
そして「次へ」ボタンをクリック
- Faxプリンタの名前を入力。例えば
Brother fax
- 「完了」ボタンをクリック
OOo で作成した文書を送るには、「印刷」で上記で名づけたFaxプリンタ名を選択して「OK」すると、Fax番号を入れる小さなウィンドウが開くのでそれを入力して「OK」する。
英語版マニュアルにはこの下に Mozilla の場合の設定方法があるが、firefoxでは「PostScript/default」以外のプリンタでは印刷コマンド指定ができないようだ。
関連する投稿
WordPress 2.3 が出たので、入れ換え。プラグインの挙動についてはしばらく様子を見たい。このサイトで使っているものはいまのところ特に問題はなさそうだ。
日本語リソース
日本語リソース案内の記述は着々とよくなっている。
ここで私なりの補足。「日本語リソース」とは、WordPress の主要なメッセージの日本語訳をひとつのファイルにまとめたもの。詳しい説明はLocalization Technologyにある。
オリジナル版をダウンロードし、上記の「日本語リソース」を入れれば、主要な部分は日本語になり、これでも使える。
ところが、この方法ではカバーできないメッセージがどうしても残る。そこでそれらのメッセージはプログラム本体の中を直接書き換えなければならない。それは既に「オリジナル版ダウンロード」では得られないので、この書きかえられたものに上記の「日本語リソース」を合わせてパックしたものが「 日本語リソース入り WordPress」となる。この「日本語リソース入り WordPress」パックには、オリジナル版で日本語を扱う際の不都合を補うプラグインも同梱されている。
そこでユーザはどれを選べばいいか、ということになる。
- 「日本語リソース入りWordPress」
- 主要なメッセージのほかインストーラやエラー時の表示も日本語化。補助的プラグインも付いてくる。初めて WordPress をインストールするときや、完全日本語版でいう方はこの方法。
- オリジナル版に「日本語リソース」のみ
- 主要なメッセージは日本語化される。インストーラやエラー時の表示は英語のまま。もう WordPress に慣れていて、バージョンアップだからインストーラは不要とか、プラグインは既に入手済または別途入手するから、「日本語リソース入りWordPress」が出るまで待てないという方はこの方法。
- オリジナル版のみ
- それでも構わない。あちこちのメッセージが英語のままというだけで、日本語を使うこと自体はできる。事情がわかっている方向き。
公開の順番は、オリジナル版のバージョンがまず発表され、それを受けて「日本語リソース」が出され、最後にそれらを受けて「日本語リソース入りWordPress」が発表されることになる。
今回の私の場合は、バージョンアップ、プラグイン導入済、エラーメッセージくらい英語でもかまわない、という状況のため、二番めの「オリジナル版に「日本語リソース」のみ」の方法をとった。
関連する投稿
紙の日記帳に「10年日記」というものがある。複数年日記のことを連用日記というらしい。Web日記システム tDiary には「長年日記」という機能がある。
WordPress でもこのようなプラグインはないだろうかと探してみた)。「連用日記」を英語で何と言うのだろうなどと思いつつ、いろいろ探しているうちに onthisday というものを見つけたので、試してみる。
改造のアイデア
自分ではコードを書けないくせに、元ネタがあるともう少し何とかならないものかと思ってしまう。時間が経つと忘れてしまいそうなのでアイデアをここにメモしておく。
まず、そのままでは excerpt (抜粋)の作り方が日本語だとうまくいかないようだ。これは WordPress 本体のどこからかコードをコピーしてくればよさそうだ。
それから、「見ている時点と同じ年の記事は参照しない」というスイッチはあるが、「書かれた時点と同じ年(つまり全く同日)の記事は参照しない」というスイッチもほしい。
もう一つのアイデアはもっと根本的なこと。この onthisday を見つける前から思っていたことだ。例に挙げた tDiary の「長年日記」や紙の連用日記でも過去の年の「同一月日」を参照する。しかし実生活は「曜日」を基準に動いていることが多いのではなかろうか。たとえば今年は月曜日とすると去年の同じ日は日曜日で、普通の勤め人や学生のような生活なら、その日どうしを並べるより同じ月曜日を参照するほうが意味が多いように思える。
しばらく前に「第何何曜日」について考えたので、それを使って、同月同曜日を指すようにできるのではないか。
欠点と言えば、だいたいの場合は1年で1日違い(うるう年なら2日違い)なのだがたまに1週間ほど日付がずれてしまうところがあることだろう。これはそもそも今の暦システムの欠点)なのだが。
そのうち暇をみて、改造できるものかどうかやってみたい。もし何かの拍子にこれをご覧になって(あるいは見るより前に)さっさと実装された方があったら教えてください。
関連する投稿
WordPress 2.2.2 が出たので入れ換え。マイナーな変更のようだし、もはやあまり話題にはなっていないようだ。
本家からダウンロードし、日本語リソース案内所から ja.mo をもらってきて置くだけで完了。特に問題はなさそうだ。
wp_list_authors()
さてここを含め複数の管理している(請け負っている) WordPress サイトをアップグレードしたのだが、そのひとつは久しぶりだった (2.1.3 --> 2.2.2)。そこで挙動が変わった点を見つけた。
そこは複数のユーザが執筆しており、通常の記事のほかにも(静的)ページもたくさんあるという構成になっている。たいていの場合サイドバーに「カテゴリー」「アーカイブ」のリストが設置されているように、それらに加えて「執筆者」のリストも表示するるようにしていた。これは wp_list_authors() という用意されている関数を用いている。この引数に optioncount=1 を与えると、執筆者名の横にその人の書いた記事数が表示される。これまでその数は記事のみの数だったのだが、今回のアップグレードで(静的)ページの数も含んだ数が表示されるようになってしまった。
どちらが便利かはサイトによるだろうから、一概にバグとは言えないとは思う)。仕様を変更してしまうより、どちらか選択できるようにスイッチを増やしてもらったほうがありがたかった。
関連する投稿
Debian sid に emacs22 (とその GTK版emacs22-gtk) が降りてきた。さっそく入れようと思ったがいくつかのパッケージが対応していない。特に wnn7-elisp は Debian 公式のものではなく、商用(しかも5,6年も前)なので対応パッケージが出るとも思われない。自分で修正することとした。
DIFF:
-
--- wnn7-elisp.orig/DEBIAN/control 2002-05-22 18:42:05.000000000 +0900
-
+++ wnn7-elisp/DEBIAN/control 2007-07-09 15:02:36.000000000 +0900
-
@@ -1,13 +1,13 @@
-
Priority: extra
-
Architecture: all
-
-Depends: emacs20 | emacs20-dl | xemacs21-mule | xemacs21-mule-canna-wnn
-
+Depends: emacs22 | emacs-snapshot | emacs21 | emacs20 | emacs20-dl | xemacs21-mule | xemacs21-mule-canna-wnn
-
Installed-Size: 587
-
Maintainer: OMRON SOFTWARE Co.,Ltd. <wnn-info@omronsoft.co.jp>
-
Description: A package of Japanese input method 'Wnn7' elisp client.
-
diff -u -r wnn7-elisp.orig/usr/lib/emacsen-common/packages/install/wnn7-elisp wnn7-elisp/usr/lib/emacsen-common/packages/install/wnn7-elisp
-
--- wnn7-elisp.orig/usr/lib/emacsen-common/packages/install/wnn7-elisp 2002-05-22 18:41:59.000000000 +0900
-
+++ wnn7-elisp/usr/lib/emacsen-common/packages/install/wnn7-elisp 2007-07-10 21:50:47.818091867 +0900
-
@@ -37,7 +37,7 @@
-
emacs)
-
;;
-
-
- emacs20|xemacs21)
-
+ emacs22|emacs-snapshot|emacs21|emacs20|xemacs21)
-
install -m 755 -d ${ELCDIR}
-
(cd ${ELDIR}
-
-
diff -u -r wnn7-elisp.orig/usr/lib/emacsen-common/packages/remove/wnn7-elisp wnn7-elisp/usr/lib/emacsen-common/packages/remove/wnn7-elisp
-
--- wnn7-elisp.orig/usr/lib/emacsen-common/packages/remove/wnn7-elisp 2002-05-22 18:41:59.000000000 +0900
-
+++ wnn7-elisp/usr/lib/emacsen-common/packages/remove/wnn7-elisp 2007-07-10 21:51:17.472192301 +0900
-
@@ -10,7 +10,7 @@
-
case "${FLAVOR}" in
-
emacs)
-
;;
-
- emacs20|xemacs21)
-
+ emacs22|emacs-snapshot|emacs21|emacs20|xemacs21)
-
echo remove/${PACKAGE}: purging byte-compiled files for ${FLAVOR}
-
rm -rf /usr/share/${FLAVOR}/site-lisp/${PACKAGE}
-
rm -f ${STARTDIR}/50${STARTFILE}*;
wnn7-elisp の他にも auctex, gnus も同様に修正すればいますぐ使える。これらは公式パッケージなのでしばらく待てば emacs22 対応版が出るだろう。
関連する投稿
カテゴリー: Debian
|
タグ: Debian, Emacs, Wnn
|
編集の際、プレビューはするものの最後に保存するのを忘れてしまい、せっかくの編集が水泡に帰すことがしばしばある。そこでせめてプレビューのあいだは背景に色を着けて注意を促したい。
全ての外装に反映されるスタイルは MediaWiki:Common.css に書けばいいらしい。編集画面でプレビューは <div id='wikiPreview'> となっているので、
CSS:
-
div#wikiPreview {
-
background-color: #ACCAC1;
-
}
のように書いた。
関連する投稿
日付を尋ねる場合に「何年何月何日」のようにあいだに別の語が挟まればいいのだが、「第何何曜日」というのは言いにくい)。次のような事情で「第何何曜日」を求める方法を検索したく、この単語でいいのだろうかと思ったが、やはり仕方ないのかこのまま書いてあるのがいくつか見つかった。ともあれ意味は通じるし、そもそも未知のところを「何」に置き換えればほぼそのまま表現できる日本語は強力だ。
さて、その事情というのは……うちの資源ゴミの収集日は「第 2, 4 月曜日」だ。うっかり忘れてしまうことがしばしばあるので、収集日 (の前日) に自分宛にメールを飛ばそうと考えた。cron では「第何何曜日」という指定はできないので、スクリプトのほうで判定する。せっかくだからメモしておく。
Y 年 m 月 d 日は、その月の第 i の w 曜日か
これは検索ですぐに見つかった。曜日は、PHP なら求める手段は用意されている。
Y 年 m 月の第 i の w 曜日は、その月の d 日か
上の逆だから簡単だと思ったが、何度か試してみてようやく
PHP:
-
-
$d = $i*7-6 + ($w+(7-$w1))%7;
とした。ここで $w1 は当該月の 1 日の曜日である。$d が当該月の最大日を越えない判定が必要かもしれないが、ゴミ収集日はたいていの場合 5 回目の曜日には設定されないので省略した。
---
ところでこのために PHP マニュアルの日付・時刻関数を見ていたら、日の出時刻や日の入り時刻を返す関数というものまであるではないか)。
現代の都市生活者には日の出・日の入り時刻より、ゴミ収集日を返す関数のほうがありがたい。……と思ったら、この日の出・日の入り時刻関数は宗教上の必要から作られたらしい。別に農耕狩猟生活のためというわけではなかった。
関連する投稿